Ubuntu6 を 3Dデスクトップ化する
|

■ Ubuntu 6 の 3D デスクトップ化手順を説明します
このページでは、Ubuntu linux 6.10 の標準デスクトップを 3D デスクトップ化する手順を説明しています。■ 警告・免責情報
Ubuntu 6 の標準的なインストールでは、最近の高性能グラフィックカードの持つ立体的な 3D(3次元表示)を高速で表示可能ですが、デスクトップでは利用できません。このページでは Ubuntsu 6 の3Dデスクトップ化に必要な NVIDIA の最新ドライバー、3D対応のウィンドウ・マネージャー Beryl、3Dデスクトップ・テーマの Emerald のインストール方法を説明します。
■ メニュー
警告
このページの情報は X-Window の知識を持つ人だけが自己責任で利用してください。
X-Window の設定では、CRTディスプレーの能力を超えた設定( 記述ミスや失敗を含む)により、ディスプレーの損傷や故障を起こす危険がともないます。
X-Window のディスプレー表示がおかしい時は、すぐに X-Window を停止させてください。
機器の故障や損傷、損害についてはいかなる責任も負いません。
- Linux の 3Dデスクトップとは
- 今回インストールしたPC
- nVIDIA ドライバーのインストール
- Beryl と Emerald のインストール
- 設定
Linux の 3Dデスクトップとは
■ Linux の3Dデスクトップ
3Dデスクトップを大雑把に言うと、X-Window のデスクトップ画面表示に立体的(3D)な視覚効果を持たせたデスクトップのことです。従来の2D(2次元)の平面的なデスクトップに比べて、ユーザーの使い勝手を向上する効果があります。■ 3D デスクトップ化に必要なもの
3Dデスクトップ(Beryl )の動画デモ(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=9XsmJhbUZzs
Ubuntu Linux 6.1 Desktop の標準的なハードディスク・インストールでは GNOME デスクトップがインストールされます。このバージョンには 3D デスクトップ環境を可能にする技術の AIGXL と XGL を標準実装しています。そこで、AIGXL と XGL を使用する3Dウィンドウ・マネージャーと、グラフィックカード専用のドライバーをインストールします。
ここでは、ウィンドウ・マネージャーにオープンソー スの Beryl と、それに付属するテーマ・ソフトの Emerald を利用します。この3点は apt コマンド等でインストールします。
※1 AIGXL (Accelerated Indirect GLX) はオープンソースの 高速な3Dデスクトップ環境を実現する技術です。
※2 XGL () はデスクトップを OpenGL を使って高速で描画する技術です。
■ 3Dデスクトップ環境のレイヤー図
かなりおおざっぱですが、Ubuntu 6 の3Dデスクトップ環境をレイヤーの図解したものです。
詳細な部分は配慮していないイメージ図です
![]()
Ubuntsu 6 の3Dデスクトップ化に必要なのは次の3点だ。
VGAドライバー
Beryl
Emerald
今回インストールしたPC
■ Ubuntu 6 のデスクトップを3D化するための要件
- グラフィックカードが3D対応の製品。
- グラフィックカードのLinux 用ドライバーが用意されている。
- インターネット接続可能で yum コマンドでソフトウェアがインストール可能。
最近の高性能グラフィックカード( Intel 、nVIDIA、ATI 社製品) ならばだいたい可能なようです。
ここでは NVIDIA 社の GeForce シリーズ を利用しました。
■ テストしたPCのスペック
項 目 仕 様 CPU
Celeron 2.9GHz マザーボード Intel D45PSN メモリー DDR2-SDRAM/1GB グラフィックカード NVIDIA GeForce 6600LE/128MB HDD
NEC DPTA-351500 /13GB
ディスプレー SONY SDM-S73 /17"
■ Ubuntu 6.10 のインストール前の状況
- インストールCDからデフォルト設定でのインストールした。
- インストール直後の状態で apt-get update を実行していない。
■ 作業内容
- 最新ドライバーをインストールする。
- 3Dウィンドウマネージャーをインストール。
- ウィンドウマネージャーを設定する
nVIDIA ドライバーのインストール
Ubuntu Linux では一般ユーザーでログインして使うしくみになっている。
管理者権限が必要なコマンド実行は、sudo コマンドや su コマンドを使い一時的な管理者権限で行なう。
■ apt-get コマンドでシステムを更新する
Gnome 端末を開いて Ubuntu 6 を最新版に更新する。
■ インストールする
$ sudo apt-get update
Password: *****
< 省略 >
$ sudo apt-get upgrade
Password: *****
1、apt コマンドの設定ファイル source.list をエディター gedit で開く
$ sudo gedit /etc/apt/source.list
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy main restricted universe multiverse
deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy main restricted universe multiverse
## Major bug fix updates produced after the final release of the
## distribution.
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy-updates main restricted universe multiverse
deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy-updates main restricted universe multiverse
< 省 略 >deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy-backports main restricted universe multiverse
deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ edgy-backports main restricted universe multiverse
< 省 略 >deb http://security.ubuntu.com/ubuntu edgy-security main restricted universe multiverse
deb-src http://security.ubuntu.com/ubuntu edgy-security main restricted universe multiverse
< 省 略 >deb http://ubuntu.beryl-project.org edgy main
deb-src http://ubuntu.beryl-project.org edgy main
ドライバーのインストールを実行する
エラーが出なければインストールは成功だ。
< Beryl の公開キーを取得する >$ sudo wget http://ubuntu.beryl-project.org/root@lupine.me.uk.gpg -O- | sudo apt-key add -
< nVIDIA の最新ドライバーをインストールする >$ sudo apt-get update
Password : *****
$ sudo apt-get install nvidia-glx
Password : *****
うまくいかない場合はエラーメッセージを読んで対処する。( source.list をチェック)
■ X-Window の設定ファイル xorg.conf を設定する
エディター gedit を起動する
$ sudo gedit /etc/X11/xorg.conf
Password : *****
/etc/X11/xorg.conf に次の設定をする 赤文字の個所を追加する
"Devices"のセクションに「 BusID・・・」という行がある場合、行頭に # を追加してコメントアウトする。
< 省 略 >
Section "Device"
Identifier "Generic Video Card"
Driver "nvidia"
# BusID "PCI:0:5:0"
Option "TripleBuffer" "True"
EndSection
< 省 略 >
Section "Extensions"
Option "Composite" "Enable"
EndSection
BusID・・・ の行がある場合は X-Window が起動できなくなることがあるので要注意だ。
■ 再起動して設定を確認
マシンを再起動し X-Window の起動直前に1秒間 nVIDIA のロゴがディスプレーに表示されればインストールは終了だ。
起動時にドライバーがロードされるとロゴが表示される。
■ 再起動後、X-Window が起動できず黒画面になった場合、表示されたエラーメッセジを読んで対処する。
起動できない原因の多くは設定の xorg.conf の記述だ。
管理者権限で /etc/X11/xorg.conf を vi エディタでチェックし修正する。
書き換え後、以下のコマンドで X を起動する。前章の xorg.conf 設定を確認する。
login: myname
password:******
$ sudo su -
password:******
# vi /etc/X11/xorg.conf
無事 X-Window が起動できれば修正は成功だ。
# startx
Beryl と Emerald のインストール
■ ウィンドウ・マネージャーの Beryl と、デスクトップの Emerald をインストールする
Gnome-端末 を開き Beryl と Emerald をインストールする
$ sudo apt-get upgrade
Password: ******
$ apt-get install beryl emerald emerald-themes
Password: ******
$
Beryl を起動する。 [アプリケーション] --> [システムツール] --> [Beryl Manager] とクリックする。
⇒
Beryl を起動すると タスクバーに赤い Beryl のアイコンが現れる。
Beryl の設定
■ 「Beryl Manager」により3Dデスクトップの全体的な機能を設定する。
Beryl の現バージョンにはまだバグがあり、ある機能設定を追加するとフリーズすることがあった。
機能の追加は1つづ動作確認をしながら使うことをおすすめします。
1, Beryl Manager を開く
[アプリケーション] --> [システムツール] -->[Beryl Manager] をクリックし、アイコンを右クリックして[Beryl の設定] を開く。
⇒
2, 「キューブの回転」の設定する
「キューブの回転」にチェックを入れて有効にし「ふるまい」でオプションを設定する。
[デスクトップ]--> [キューブの回転] -->[ふるまい] -->[ポインタが来たら反転] をクリックする。
設定画面では、各設定項目にチェックを入れた時点で有効になり、右下にある「終了」は Close の意味しかない。
マウスポインターを画面左/右端に移動するとデスクトップが回転する。
最初は「キューブの回転」だけをいろいろ設定してオプション設定の効果を体感しましょう。
2007年6月の時点では、Beryl にはまだバグがあるようで一度にたくさんの機能設定するとフリーズすることがありました。
Emerald の設定
■ Emerald はデスクトップテーマ
Emerald は Beryl の3Dデスクトップ環境上で使用できるテーマです。
ユーザーは3Dデスクトップ上に表示されるウィンドウのルックアンドフィール(見栄え)を好みに応じてカスタマイズできます。
1、Emerald を起動する

2、テーマを選ぶ
Emerald ですぐに利用できるテーマをサンプルから選ぶ。
テーマをさらにカスタマイズするには、[Edit Themes]、[Repositories] のタブから設定できる。
使用上の注意
■ Beryl のバグに注意
残念ながら現時点では Beryl にバグがあるようで、「Beryl 設定パネル」で一度にいくつもの設定変更をしたところフリーズしました。どの機能設定がフリーズの原因かわかりませんが、使用する場合は機能を一つづつ設定することをおすすめします。
Beryl の開発スピードは速いので、バグも早急に解消されると期待しています。apt-get update のコマンドを使って最新版にアップデートすることを心がけましょう。
あとがき
もどる [Top] -> [書庫3] -> [Ubuntu6 を 3Dデスクトップ化する]